Claude Code
5 分
Claude Codeのカスタムコマンドで開発効率を爆上げする方法
CLAUDE.mdの肥大化とトークン消費の問題を解決!固定ワークフローをカスタムコマンド化することで、トークン消費を20%削減しながら、より自然な指示でAIを活用する方法を解説します。
Claude Codeカスタムコマンド効率化トークン削減ワークフロー
Claude Codeのカスタムコマンドで開発効率を爆上げする方法
はじめに:352行のCLAUDE.mdが生んだ課題
「AIとの協働開発ルールを詳細に書いたら、CLAUDE.mdが352行になってしまった...」
こんな経験はありませんか?
Claude Codeは起動時にCLAUDE.mdを読み込みますが、ファイルが大きくなるとトークン消費が増大します。しかも、そのほとんどは固定的なワークフローの説明。毎回同じ内容を読み込むのは、まさにリソースの無駄遣いです。
解決策:カスタムコマンドによる効率化
1. 固定ワークフローをコマンド化
CLAUDE.mdから固定的な処理手順を切り出し、~/.claude/commands/
にカスタムコマンドとして配置します。
bash
# 例:session-start.md
# セッション開始
/session-start
# 説明
セッションを初期化し、作業環境を準備します。
# 実行内容
1. git statusで現在の状態を確認
2. git pullで最新の変更を取得
3. TodoReadで前回の作業内容を確認
4. 本日の作業計画を提示
2. 実装結果:20%のトークン削減
変更前:352行(すべての手順を記載)
変更後:280行(20.5%削減)
削減効果:毎セッション約20%のトークン節約
実際に作成した16個のカスタムコマンド
開発系コマンド
/session-start
- セッション開始時の初期化/nakajime
- 中締め(作業の区切りで実行)/shime
- 締め(作業終了時に実行)/commit
- 安全なコミット手順
検証系コマンド
/deploy-check
- デプロイ前チェック/design-check
- デザイン適用確認/factcheck
- 事実確認プロトコル
トラブルシューティング
/news-fix
- ニュース記事の問題解決/error-report
- エラー報告フォーマット
ドキュメント系
/daily-template
- 日報テンプレート/improve-propose
- 改善提案フォーマット/article-request
- 記事リクエスト作成
プロセス系
/pr-create
- PR作成手順/todo-manage
- Todo管理ルール/question-first
- 質問優先プロトコル/backup-create
- バックアップ作成
カスタムコマンドの真の価値
1. 人間はコマンド名を覚えなくていい
「中締めして」と言えば、AIがCLAUDE.mdを参照して/nakajime
コマンドを実行します。自然言語での指示が可能なので、コマンド名を暗記する必要がありません。
2. CLAUDE.mdがインデックスとして機能
CLAUDE.mdには以下のように記載するだけ:
markdown
### 作業の合言葉
- **「中締め」**: `/nakajime` コマンドを実行
- **「締め」**: `/shime` コマンドを実行
AIはこの記載を見て、適切なコマンドを選択・実行します。
3. 必要な時だけコマンドを読み込む
全ての手順を毎回読み込むのではなく、必要なコマンドだけを実行時に読み込みます。これにより、大幅なトークン削減を実現。
日本独特の概念「締め」「中締め」
飲み会の「中締め」のように、作業の区切りを明確にする日本文化の概念をコマンド化しました。
- 中締め(/nakajime): 作業の区切りで実行。進捗をまとめ、次の作業を整理
- 締め(/shime): 作業終了時に実行。日報作成とTodo整理
これらの言葉は日本人にとって馴染みやすく、忘れにくいという利点があります。
カスタムコマンドの作成方法
1. コマンドファイルの作成
bash
# ~/.claude/commands/ディレクトリに.mdファイルを作成
vim ~/.claude/commands/my-command.md
2. コマンドフォーマット
markdown
# コマンド名
/my-command
# 説明
コマンドの概要説明
# 実行内容
1. 手順1
2. 手順2
3. 手順3
3. CLAUDE.mdへの登録
markdown
### カスタムコマンド
- **「○○する」**: `/my-command` コマンドを実行
まとめ:効率化の三位一体
- トークン削減: 20%のコンテキスト削減
- 自然な指示: 「中締めして」で十分
- 標準化: 固定ワークフローの品質向上
カスタムコマンドは単なる効率化ツールではありません。人間の自然な言語とAIの正確な実行を橋渡しする、新しい協働のカタチです。
あなたも、よく使うワークフローをカスタムコマンド化してみませんか?