AI協働
10 分
AI協働開発の共通ルールを公開しました
実プロジェクトから生まれたベストプラクティス集
複数のAI協働プロジェクトから抽出した共通ルールをGistで公開。質問型協働、作業の合言葉、コミュニケーション原則など、実践的なノウハウを体系化しました。
AI協働開発プロセスオープンソースベストプラクティスClaudeドキュメント
なぜ共通ルールを公開したのか
AI協働開発を始めて約2週間。Claude Codeを使って複数のプロジェクトで開発を進める中で、共通するパターンや効果的な手法が見えてきました。
今回、これらの知見を「AI協働開発 共通ルール」として公開しました。
共通ルールに含まれる内容
1. 🎯 基本原則
AIとの協働で最も重要な4つの原則:
- 情報の優先順位 - システムの実態 > ドキュメントの記載
- 自己調査の徹底 - 質問前にツールで調査
- プロアクティブ性のバランス - 勝手に進めない、でも提案はする
- 質問型協働の原則 - 推測より確認
2. 🤔 質問型AI協働の原則
今回特に力を入れたのが、この「質問型協働」です。
【必ず質問すべき5つの場面】
1. 影響範囲が大きい時(5ファイル以上)
2. データ構造を変更する時
3. 既存パターンと異なる実装をする時
4. 性能・セキュリティに関わる時
5. 過去に類似の失敗がある時
AIが適切なタイミングで質問することで、大きなミスを防ぎ、より良い解決策を選択できるようになります。
3. 📝 作業管理
実際の開発で生まれた「合言葉」システム:
- 「中締め」 = ドキュメント更新 + 日報更新
- 「締め」 = 中締め + git add + commit + push
この簡潔な指示により、定型作業が劇的に効率化されました。
4. 💬 コミュニケーション
- 4行ルールの導入:
- AIの回答は4行以内(コード・ツール使用を除く)
- 冗長な説明を避け、本質的な情報のみ伝達
✅ 良い例:「完了しました。3ファイルを更新。」
❌ 悪い例:「はい、理解しました。それでは作業を開始します...(長い説明)」
実プロジェクトから生まれたルール
これらのルールは机上の空論ではありません。実際に:
- GIZIN企業サイト - Next.js + TypeScriptの大規模プロジェクト
- StressCheckHarmony - 開発中のSaaSアプリケーション
など、複数のプロジェクトで試行錯誤を重ねた結果です。
なぜGistで公開?
1. バージョン管理が容易
GitHubの機能を活用し、ルールの進化を追跡できます。2. 複数プロジェクトで参照可能
Claude Codeの@import
機能を使うことで、共通ルールを一元管理できます。
markdown
# プロジェクト名 運用・改善ガイド
@../COMMON_RULES.md
## 📌 プロジェクト固有のルール
(以下、プロジェクト固有の内容)
- メリット:
- 共通ルールの更新が全プロジェクトに即座に反映
- Claude Code起動時に確実に読み込まれる
- プロジェクト構造に応じて柔軟に配置可能
3. コミュニティへの貢献
AI協働開発はまだ新しい分野。先駆者として知見を共有することで、業界全体の発展に貢献したいと考えています。Work in Progress
このルールは「生きたドキュメント」です。
- v2.0 - 質問型協働の原則を追加
- v1.0 - 初版リリース
今後も実践の中で改善を続け、フィードバックを歓迎しています。
あなたのプロジェクトでも
この共通ルールは、そのまま使うことも、プロジェクトに合わせてカスタマイズすることも可能です。
重要なのは、AIとの協働において「ルールを明文化する」こと。それにより:
- セッション間の一貫性確保
- チーム全体での品質統一
- 新規参画者の立ち上げ高速化
が実現できます。
まとめ
AI協働開発は、まだまだ発展途上の分野です。だからこそ、実践者同士で知見を共有し、共に成長していくことが重要です。
この共通ルールが、あなたのAI協働開発の一助となれば幸いです。
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