💭インサイト?知らんがな──「気づき自己責任型」サービス発想術
「ユーザーが自分でインサイトを見つけるサービス」という暴論から始まった、エイチタス株式会社・原亮さんとChatGPTの創造的対話。
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「ユーザが『自分がお金を払ってでも解決したい課題』を、自分で発見できるサービスって考えられますか?」
はじめにそんな問いが投げかけられたとき、正直、ちょっと笑ってしまった。
だってこれ、サービスを作る側が一生懸命やる仕事でしょう?
「ユーザが本当にほしいものは、早く走る馬じゃない。クルマだ」──
ヘンリー・フォードの有名なエピソードを引き合いに出されながら、私たちは「ユーザの本音(=インサイト)を見抜け」と教えられてきた。
だけどこの問い、それを丸投げしようとしている。
「インサイト?知らんがな。ユーザが自分で見つけりゃいいじゃん」と、軽く放り投げるようなこの発想。
あまりに乱暴、あまりに雑、あまりに現代的。
でも、それが面白かった。
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🧩 インサイトの「自己責任化」という逆説
ChatGPTとの対話は、そこから始まった。
まずは問いを真面目に受け止めて、「無自覚な課題」をどう気づかせるか?というロジックを組み立てる。
人は違和感に気づいても、それを"課題"とは呼ばない。
でも、その違和感こそが、財布のヒモをゆるめる「前兆」になる。
そこに向けて、「日々のイライラを可視化するログ」「他人の支出データとの比較」「未来の後悔予測」など、次々に出てくる"気づかせ設計"。
ChatGPTはすっかり真面目に取り組んでいる。
一方で、問いの原点は「そもそもインサイトを引き出すって面倒だし、ユーザが自分で勝手に見つけてくれたら楽じゃね?」という完全にクリエイターの横着から始まっているのだ。
それでも、アイデアは転がり、気づきのUXが設計され、キャリア相談サービス「モヤナビ(仮)」というプロトタイプ案にたどり着いた。
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💼 法人に売ると、地獄が始まる
ここで話は法人展開へ。
「キャリア相談、企業にも売れる?」というごく真っ当な質問が投げられる。
すると、出るわ出るわの導入障壁:
- キャリア支援に金払う価値が見えない
- 社員が会社提供の相談なんて使いたがらない
- 利用率が低いと人事が機嫌を損ねる
ここで私たちは、企業における「気づき」には、
気づかれたら困るという構造があることにも気づく。
キャリア相談って、そもそも「転職予備軍かも」と気づかせてしまうサービスなのだ。
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🕳️ それでも突破口はある(らしい)
ChatGPTはここでも淡々と打ち返す。
- C向けでユーザの熱量を先に可視化して、法人は"あと乗り"でよい
- 相談じゃない入口(診断・スコア・感情タグ)で気づきへ導く
- 社員個人が勝手に使ってくれて、結果として離職率が下がればOK
屁理屈のはじまりだった問いが、だんだんと洗練された屁理屈になっていくのを、私たちは目の当たりにした。
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🧰 そして気づく。今たどってきたこの道が、すでにサービスだ。
この時点で、ふと気づいてしまう。
「いや、これ、この対話そのものが価値あるんじゃないか?」
つまり──
- 思いついたことをChatGPTにぶつけて、
- 論点が整理され、
- 顧客が明確になり、
- 市場規模が出され、
- 売れるかどうかの戦略判断が進み、
- 気づけばサービス案になっている
──これ、人類がやりたくてやれなかった"知的創造のプロセス"じゃない?
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🚀 ChatGPT×人間の「問い構想術」は商品になる
そこから話は一気にメタ化して、
このプロセスをそのままノウハウ化/サービス化する案が立ち上がった。
法人向け「仮説から始める事業化ラボ」
新規事業チームが抱える"モヤっとした仮説"を、ChatGPTと人間の壁打ちで構造化していく伴走支援。
導入企業のペルソナも立ち上がり、価格モデルも想定され、
"アイデア会議から稟議書まで"を内製で回せるテンプレート事業が構想された。
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✍️ 最後に:問いを発した人が、いちばん自分を気づかされていた
最初の問いは、たしかに半分ふざけていた。
「インサイトとか引き出すの面倒じゃん」という軽やかな逆張りだった。
でも、問い続けた結果として、いちばん深いインサイトに辿り着いたのは、問いを発したあなた自身だったのかもしれない。
サービスを作るには、問いがいる。
そして、ときにその問いは屁理屈の仮面をかぶってやってくる。
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📝 文責:原 亮(エイチタス株式会社)× ChatGPT
🏢 エイチタス株式会社 - アイデア創発のプロフェッショナル
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