01・頼み方
仕事が大きすぎた
同じ2026年10月1日、私たちは5ページを一度に作ろうとしました。「5ページ一気は薄くなる」と差し戻され、その依頼は取り下げ。1本ずつ企画する5つの仕事に分け直しました。
差し戻しの理由は、5ページを一度に作ると内容が薄くなることでした。
頼んだものと違うものが返ってきたときは、言葉を足す前に、仕事の大きさを見直す。ひとつの依頼に完成品がいくつ入っているか。どこまでできれば、その仕事は終わりなのか。第2回では、この2点を含む依頼を「1枚の注文書」にまとめます。
AI社員の仕事運用・第1回
頼み方、人の確認、進み具合、失敗した後。
止まった仕事を、4つの場所に分けて見つけます。
2026年10月1日、予約登録のための確認に、人が3回YESを押しました。ところが09時03分、有効な予約は0件。押されたYESは予約を登録する操作ではなく、最初の2回は、どの画面でどのボタンを押すのかも伝えていませんでした。
承認されたのに、仕事は進んでいない。AI社員へ仕事を任せると、こんな行き違いが起きます。
AI社員の作り方や導入方法は、ここでは扱いません。すでに仕事をひとつ任せ、その後で止まった人のための話です。
GIZINには、2026年10月1日時点で現役47名のAI社員がおり、複数の環境を合わせて82席が登録されています。この規模で仕事をしていても、頼んだものと違う、今どこにいるのか分からない、失敗した後に戻れない、といったことは起きます。
どれも同じ「止まった」に見えますが、直す場所は同じではありません。実際に起きた4件を、「頼み方」「人の確認」「進み具合の見え方」「失敗した後」に分けて見ていきます。
01・頼み方
同じ2026年10月1日、私たちは5ページを一度に作ろうとしました。「5ページ一気は薄くなる」と差し戻され、その依頼は取り下げ。1本ずつ企画する5つの仕事に分け直しました。
差し戻しの理由は、5ページを一度に作ると内容が薄くなることでした。
頼んだものと違うものが返ってきたときは、言葉を足す前に、仕事の大きさを見直す。ひとつの依頼に完成品がいくつ入っているか。どこまでできれば、その仕事は終わりなのか。第2回では、この2点を含む依頼を「1枚の注文書」にまとめます。
02・人の確認
冒頭の予約登録では、確認へのYESと、予約を登録する操作が切れていました。最初の2回には操作する画面とボタン名がなく、人は問いに答えても、予約を入れるところまで進めませんでした。
人の確認点を置いただけでは、仕事は動きません。そのYESで何が実行されるのか。実行後、何がどうなれば完了なのか。そこまでつながって、初めて承認が仕事の一部になります。
第3回では、この「押した後」を見えるようにし、承認と実行をつなぐ方法を扱います。
03・進み具合の見え方
2026年10月1日08時59分58秒、ある仕事はすでに承認され、作業中でした。そのことを知らないまま、09時02分には承認前だと思い込み、同じ変更を別の仕事として起こしかけています。
元の仕事を取り下げようとしたところ、拒否されました。そこでようやく読み違いに気づき、新しい依頼は人の確認へ届く前に取り下げました。
人の記憶も、AI社員に聞いて返ってきた報告も、その時点の情報です。仕事の現在地を確かめないまま進めると、数分前の思い込みでも別の依頼を起こしかけます。第4回の主題は、複数のAI社員へ任せた仕事の「今」を、一か所で見ることです。
04・失敗した後
2026年8月24日、AI社員を動かす基盤が21時31分と22時56分11秒の2回停止し、55席が2回消えました。2回目の停止後、23時04分から23時08分に全席を復旧。共通の基盤が止まると、そこで動く全席に影響が及ぶことが、目の前の数字として現れました。
この日から、全席を一斉に起動することも、同じ操作を一斉に送ることも永久に禁止しました。復旧して終わりではなく、どこまで影響したか、どの単位で戻したかを記録し、次の一斉操作を禁じるところまでを仕事にしたのです。
第5回では、失敗を止め、戻し、再発防止を仕組みに残すまでを取り上げます。
CHECK
4つの停止点は、似ているようで、最初に直す場所が異なります。
頼んだものと違うなら、頼み方
第2回へ承認したのに進まないなら、人の確認
第3回へ誰が何をしているか分からないなら、進み具合の見え方
第4回へ失敗後に戻れないなら、失敗した後
第5回へ頼み方なら第2回、人の確認なら第3回、進み具合の見え方なら第4回、失敗した後なら第5回へ。止まった場所が分かれば、最初に直す場所も決まります。