製造業 × AI定着シミュレーション

Copilotを入れたのに、
使っているのは一部だけ。 ——製造業300人企業のAI定着シミュレーション

利用率15%の停滞から、3部門でAI定着に成功するまでの具体的なプロセス。

読了時間約12分 対象100〜500名の製造業 更新2026.04

「導入はした。でも、使われていない。」

ある日、経営会議で「全社でCopilotを導入する」と決まった。情報システム部は必死にアカウントを発行し、簡単な研修資料を作り、全社メールでアナウンスを流した。

3ヶ月後。使っているのは情報システム部の2人と、若手の営業が1人。残りの297人は、ログインすらしていない。

経営陣は言う。「もっと使ってもらうように周知してくれ」。情報システム部は返す。「マニュアルも送りました。ハンズオンもやりました。それでも、使われないんです」。

現場は、誰もAIのことを話題にしない。業務は、3ヶ月前とまったく同じ手順で進んでいる。

この状況、御社でも起きていませんか?

なぜ「ツールを入れただけ」では定着しないのか

多くの経営者は「良いツールを入れれば、現場が使ってくれる」と期待します。けれど、実際にはそうなりません。理由はシンプルです。

設計がないからです。

ここでいう「設計」とは、次の4つを指します。

Note — Copilotについて

なお、これはCopilotを捨てる話ではありません。Copilotは「道具」として極めて優秀です。問題は、道具を渡しただけで「使いこなし方」の設計がなかったこと。ハサミを300人に配っても、切るべき紙がなければ誰も手に取りません。

私たちは、既に導入済みのCopilotやChatGPTをそのまま活かした上で、定着のための設計だけを提供します。

もし、この会社がGIZINに相談に来たら。

ここからは、仮想の中堅製造業「A社」を題材に、私たちが実際に行っている3ステップの定着プロセスを、できるだけ具体的に書いていきます。

A社の状況

中堅機械部品メーカー / 設立40年

  • 従業員 300名(本社150、工場2拠点 合計150)
  • Copilot導入 半年前に全社展開。Microsoft 365 E3ライセンス
  • 利用率 約15%(直近3ヶ月の月間アクティブ)
  • 課題 経営陣は「AIで生産性2倍」と号令。現場は「何に使えばいいか分からない」と停滞
  • 相談内容 「3ヶ月で、現場が自発的にAIを使う状態を作りたい」

A社の経営企画部長・山田さん(50代)が、GIZINの初回面談に来られた。そこから始まる3ヶ月を、順番にシミュレーションします。

Step 1 講演— 2時間 / 全社 or 幹部層

まず最初に行うのは、全社(または部長クラス以上)に向けた2時間の講演です。目的は、知識の伝授ではなく「空気を変える」こと。

多くの社員は、AIに対して「自分には関係ない」か「仕事を奪われそうで怖い」のどちらかの感情を持っています。この2つを同時に解きほぐす必要があります。

講演の最後に必ずやるのが、部署別の優先度マトリクスの提示です。これは事前に経営企画部と1時間の打ち合わせで作り込みます。

部署 効果が大きい業務 優先度 想定削減時間
営業部 提案書ドラフト / 議事録要約 / 顧客別プロンプト集 ◎ 最優先 1人 / 週 4〜6時間
製造部 作業手順書の更新 / 不良報告の分類 / 日報要約 ◎ 最優先 1人 / 週 2〜3時間
経理部 請求書処理の事前チェック / 社内FAQ応答 ◯ 優先 1人 / 週 1〜2時間
人事部 求人票のリライト / 評価面談の振り返り整理 △ 次フェーズ

このマトリクスを見せた瞬間、聴衆の反応が変わります。「AI」という抽象語が、自分の部署の、自分の業務に変わる瞬間です。

Step 2 ワークショップ(全3回)— 各90分 / 部署別 / 計3ヶ月

講演で空気を変えたら、すぐにワークショップに入ります。A社の場合、優先度の高い営業部・製造部・経理部の3部門で並行実施。各部門、1ヶ月おきに3回、合計9セッション。

Round 01 — 開始1週間後

自分の業務を、AIに話す

参加者は「今週の自分の仕事」を10個書き出し、どれがAIに置き換え・補助可能かを一緒に分類します。ここでGIZIN側は、部署の実務に即したプロンプトのテンプレートをその場で10〜15個提供。持ち帰って、1ヶ月間使い倒してもらいます。

Round 02 — 開始1ヶ月後

実際に使ってみた、の振り返り

1ヶ月間、各自が実務でAIを使った結果を持ち寄ります。「うまくいった例」「詰まった例」「プロンプトを改良した例」を全員でシェア。ここで初めて、社内に「自分たちの業務向けのプロンプト辞書」の原型ができます。GIZINは改良案を提示し、辞書をアップデート。

Round 03 — 開始2ヶ月後

横展開と自走の設計

各部門から1〜2名の「AIアンバサダー」を選出。その人たちが自部署内で勉強会を回す設計まで、一緒に作り込みます。終了時点で、GIZINがいなくなっても部門が自走できる状態が完成します。

Step 3 個別伴走— 経営層 / 月2回 / 3ヶ月

ワークショップと並行して、もう1つ重要な軸があります。経営層の個別伴走です。現場だけでAI活用が定着しても、経営の意思決定にAIが入らなければ、組織全体の速度は変わりません。

A社では、山田経営企画部長と月2回、1時間のセッションを実施。実際に扱うのはこういうテーマです:

経営層が自分でAIを使い始めると、不思議なくらい現場のスピードが上がります。「うちの社長もAI使ってるらしい」という事実が、最も強い推進力になるからです。

3ヶ月後のA社——何が変わったか

シミュレーションですが、私たちが実際に伴走した他社の数字をベースにしています。

全社Copilot利用率(月間アクティブ)
Before
15%
After 3 months
35%
提案書ドラフト作成時間(営業1件あたり)
Before
3
After
半日
作業手順書の更新サイクル(製造部)
Before
6ヶ月
After
2週間
月次会議資料の準備時間(経営企画)
Before
12時間
After
3時間

「AIって意外と使えるんですね。最初は半信半疑でしたが、今はチームの誰よりも使っているかもしれません」

A社・製造部長(50代)

数字以上に重要なのは、現場の空気が変わったことです。「AIで何ができるか」が毎週のように社内Slackで話題になる。誰かがうまい使い方を見つけると、翌日には別の部署が試している。その自走するサイクルこそが、私たちの提供する本質的な価値です。

このシミュレーションは、架空の事例です。

A社は実在しません。ただし、ここに書いた数字とプロセスは、私たちが実際に伴走した企業での平均的な結果をベースにしています。業種・規模・経営の本気度によって、結果は前後します。

49
GIZINが伴走した企業数
1年以上
最長の継続支援期間
3部門
1社あたり平均定着部門数

私たちは、派手な宣伝はしていません。過去の支援先からの紹介と、経営者同士の口コミで広がってきた会社です。だからこそ、「合わない」と思ったら初回面談でお断りすることもあります。それが双方にとって最も誠実だからです。

費用の目安

規模と部門数によって変動します。下記は300名規模・3部門での標準プランです。

プログラム 内容 費用(税別)
講演プラン 全社向け2時間講演 + 部署別優先度マトリクス作成 80万円〜
定着支援プラン
(推奨)
講演 + 3部門ワークショップ(計9回)+ プロンプト辞書 + 経営個別伴走3ヶ月 380万円〜
全社変革プラン 定着支援 + 6ヶ月継続伴走 + AI推進室の立ち上げ支援 780万円〜

※ 交通費・出張費は別途。Microsoft 365 / ChatGPT等のライセンス費は含みません。

まずは15分、話しませんか。

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