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API.AIが無料化。実際に使ってみたNLPエンジン3つの比較。

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API.AIが完全無料になりました。

以前に、シリコンバレーのテックジャイアント御三家のNLP(自然言語処理)エンジンについてまとめていました(記事はこちら)。

今回は、API.AIを中心に、実際に使ってみたツールの使用感をレポートします。

Wit.ai Api.ai Luis.ai
料金・制限 無料、無制限 無料、無制限 無料:10K per month
$0.75 per call

(WITに続いて、API.AIが無料・無制限に。LUISの無料化が待たれます。)

 

 

API.AIでアカウントを作ったら日本語を選択し、タイムゾーンを設定します。

次に、Entitiesを作ります。

ユーザがお店を探したいときにshop_search、商品を探したいときにgoods_searchという名前のEntitiesを返すことを想定しています。

Entitiesの名前を入力し、ユーザが「お店」や「店」と入力したら、shop_searchを返すように設定します。

続けてIntentsの設定。

Intentsとはユーザの意図のことで、ここではユーザが「お店を探したい」「配送してほしい」の2種類を設定しています。

User saysに「お店」と入力すると、さきほどEntitiesに入れたENTITYが自動で認識されました。

右上のチャットウィンドウでテスト出来るので早速やってみましょう。

「お店」と入力したら、Intentsに設定済みのActionとPARAMETER、VALUEが返りました。

RESPONSEがNot availableになっています。

Intentsの下にResponse項目があるので入力します。

複数入力しているとランダムで返ります。

言い回しを少し変えるだけで機械っぽさは薄まりますね。こういう気の利いた機能が最初から実装されているのは嬉しいです。

最上部のContextsを入力したり削除したりすることで、シナリオ分岐も出来ます。

お店を探したいのレスポンスを返した時、「to2」という名前のコンテキストを入れるようにします。有効時間は2秒としました。

Intentsを増やします。

input contextに「to2」を入れます。これで、コンテキストに「to2」が入っている場合は「お店を探したい2」のIntentsを呼ぶようになりました。

まずは初回。

コンテキストにto2が入りました。これでさきほどと同じ「お店」という言葉を入力しても、別なIntentsを呼ぶようになります。

2が呼ばれました。

まだコンテキストが入っていますが、設定した秒数後になくなります。その後は、再び初回のIntentsを呼びます。

さて、wit.aiだとコンテキストによる分岐の機能はStories上で作ることが出来ましたが、コンテキストを保存する処理は用意しないといけませんでした。

API.AIだと最初からツールに入っているので使い勝手が良いですね。

さらにIntegrationsからPublishを選択することで、Embed用のコードが取得できます。

ブログにもカンタンに貼りつけ出来ます。

単純な自然言語処理エンジンかと思っていましたが、ここまでの機能が最初から用意されています。すごい!

ただ、貼りつけ用のデザインがいまいち。。。自分の発言が左でボットが右って、違和感あります。

でもでも、チャットUIだけ別のツールを使えば、かなり便利に使えるのでは?!

。。。そう思いましたが、問題がありました。

「お店」ではなく「お店について教えて」と入力すると。。。

あれ?Not availableになってしまった。

じゃあ、また違った言い回しで。。。「お店を探してる」にします。

あれ。。。「お店」という言葉が入っているから、大丈夫だと思ったのに?

分かち書きに対応していないっぽい動きです。

ちなみに、WITだと

こんなEntitiesにして、「店」という言葉があれば「お店を探している」ということと理解します。

Story上で、shop_searchのEntitiesが認識されればBotが発言するようにします。

問題なしです。

LUISだと、Intentsを設定する際に、登録済みのEntitiesを指定しますが、分かち書きを意識できるようになっています。

トレーニングをすると他のIntentsと比較したスコアも出してくれます。トレーニングのしがいがありますね。

まさかと思いましたが、WITやLUISには実装済みの分かち書きが、API.AIには無いようです。。。

質問される会話のパターンを事前に大量に作る必要がありそうで、学習コストが高くつきそうです。

 

無料という理由でWITを使ったけどバグが多くて嫌気が指した方にとって、API.AIの無料化は待望のニュースですが、日本語の使い勝手はまだ今ひとつのようです。

 

まとめ

API.AIは、コンテキスト管理のツール統合が嬉しい。ツールの応答が速く使いやすい。ブログパーツは使えないので他のツールを使ってNLPとして使うのが良さそう。どちらにせよ他のツールを使うなら(NLPとして使うなら)、癖のあるStoryと応答が遅いツールをガマン出来ればWITが良さそう。無料化が待たれるLUIS。

 

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